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2024.05.21

掛け算の順番

  ご無沙汰しています。
  新年度が始まってはや2か月がたとうとしていますが、4月から環境が変わった皆さん、5月病などにかかっていませんか?

さて、先日6年生の生徒からこんな質問をされました。  
「"20円の鉛筆X本と200円の筆箱を買ったら代金は全部でY円でした。 XYの関係を表す式を書きなさい。" という問題で、x×20+200=と書いたらバツだったんだけど、だめなんですか?」」(問題の内容は正確ではありません。)  

  出ました! いわゆる、”掛け算の順番問題”というやつです。かけられる数とかける数の順番を守るべきか否かという問題です。 以前からネットで話題になっているのは知っていたのですが、あらためて検索してみると、かなり以前からいろいろ議論されてきたようです。
  
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%91%E7%AE%97%E3%81%AE%E9%A0%86%E5%BA%8F%E5%95%8F%E9%A1%8C

  数学的には同じなのだから順番はどっちでもいいはずだ、という意見がある一方で、学校現場では、掛け算の意味や問題文の意味をちゃんと理解しているかを確認するために、かけられる数とかける数の順番は重要だとする意見が主流のようです。 また、国によってもどちらでもいいとしている国や、日本と逆の国もあるようです。 確かに、日本語だと"箱が5個"ですが、英語だと"five boxes"ですから、日本とは逆に、(いくつ分)×(1つ分の数)の方が理解しやすいのかもしれませんね。  
  私の場合ですが、やはり小学校の間は順番を気にした方が良いのかなと考えています。 高学年になって、掛け算の計算自体は問題なくできるのに、実は掛け算とは何をしているのかちゃんと理解できていないような子も見受けられたりするので、掛け算をちゃんと理解するという意味で順番にこだわった方が良いかなと考えています。 ただ、順番が逆でも不正解とはしないで、正解としたうえで掛け算の意味の確認と、学校のテストではいわゆる正しい順番で答えた方がいいよ、というような指導をしています。  
  皆さんはどうお考えでしょうか?
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秋山 深雪(あきやま みゆき)

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