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2023.09.27

航空管制官?

航空管制官という仕事があります。飛行機が出発地から目的地まで無事飛行できるように誘導するのが役目です。 ご存じかもしれませんが、1人の管制官が出発から到着まで誘導するわけではなく、1人の管制官は空のある領域(空域と言います)だけを担当し、隣の空域から入ってきた飛行機を担当空域内を安全に飛行できるように誘導し、反対側の空域に受け渡します。 
 
その航空管制官のシミュレーションゲームがあります。 プレーヤーは、ある空域の担当となって飛行機の誘導を行い、ニアミスや大きな後れを発生させることなく無事任務を果たすと、ポイントがもらえたり昇進できたりします。 私は飛行機好きなこともあり、PCでこのゲームを楽しんでいたことがありました。 その中で時々あったのが、自分の担当はなんとかクリアできたけど、このままだと受け取った隣の空域の担当官や飛行機のパイロットは大変な思いをしてるだろうな、というような状況です。 実際の現場ではそんな危険なことは起きないのでしょうが、ゲームの世界ではよくありました。
 
 
さて、塾の講師をするようになって思ったのですが、学校や塾での教育は、航空管制とちょっと似ているのではないかと。 管制官、つまり教育で言えば先生の仕事は、毎年おおむね同じようなことの繰り返しですが、それぞれの飛行機、すなわちそれぞれの生徒さんは毎年違いますし、目的地、すなわち人生の目標もみんな違うはずです。 日々の業務の中でついつい目の前のことだけにとらわれ、それぞれの生徒さんの将来の目標について思いが至っていないのではないか。 また、入試結果にとらわれ、上のシミュレーションゲームのように、進学した後で生徒さん自身や受け入れた学校が困るようなことになっていないか。 そんなことを考えることがあります。
 

すべての生徒さんが、自分の向かう目標、それがどこかはまだ分からないかもしれませんが、に無事到着できるようにサポートしていければいいなと思います。

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秋山 深雪(あきやま みゆき)

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