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2023.08.19

全国学力テスト結果

 4年ぶりに行われた全国学力テストの結果について、文部科学省から7月末に発表がありました。 その中で話題となっているのが、中学三年生英語の"話す"の分野での成績の悪さです。 平均の正答率が12.4%にとどまり、全5問中1問も正解できなかった生徒が6割以上、全問無回答が約2割に上りました。これに対して、"設問が難しすぎて、これではどういった対策をすればの方針が立てられない。 "とか、"人員や予算不足で文部科学省の要求するような教育は、特に公立学校では困難だ。"といった批判がなされているようです。

 さて、その"話す"分野の問題ですが、どんなものでしょうか。 今回の学力テストの問題や結果については文部科学省のホームページで見ることができます。 "話す"の分野の問題動画のリンクを下に貼っておきますので、興味のある方はご自分もやってみてください。
 
https://youtu.be/cG_BvVwYc-g
 
 この問題、確かに難易度高いです。 2問目何なども、"カンガルーを見に行きましょう"などと言うだけですが、"カンガルーの発音は・・・?" などと考えているうちに時間が過ぎてしまいそうです。 そして最後の問題は、レジ袋に関するプレゼンテーションを見て、それに対する自分の意見を述べるわけですが、たった1分間で自分の意見を20秒のスピーチまとめるのは、日本語でも難しいのではないでしょうか。 生徒に対するアンケートで、"プレゼンテーションの内容は理解できたが、話す内容を思いつかなかった"というのが3割以上あったのもうなずけます。
 
 英語でのディスカッションやプレゼンテーションのできる人材の育成を目指すという目標自体は理解できるものだと思いますが、上の批判にもあるように、中学三年生にこれを求められてもちょっと無理では、という感は否めません。 文部科学省には、英語教育の現状をしっかり踏まえた上で、今後の方針作成をお願いしたいものです。
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秋山 深雪(あきやま みゆき)

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