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2022.04.14

ググってますか?

 グーグル検索、便利ですようね。一昔前なら図書館にでも出向いて調べなければ得られなかったような情報が、その場で即座に入手できます。

さて、最近子供たちの国語力(読解力、表現力)が落ちていると盛んに言われています。その原因の一つとしてやり玉に挙げられるのがスマホです。
その図式としては、

"スマホゲームに夢中"⇒"時間が無くなる”⇒"本を読まない"⇒"国語力がつかない"

というものだと思います。当塾でも、 "うちの子はスマホゲームばっかりして、全然本を読みません" と嘆く保護者の方が結構いらっしゃいます。
しかし、単純に "読書量"="国語力" なのか? これに関して、ベネッセ文章表現教室を運営する西山利彦さんという方が、面白いことをおっしゃっています。

興味のある方は下記のリンクをご参照ください。
https://ure.pia.co.jp/articles/-/1396700

西山さんはその経験から、 "読書量の多い子が必ずしも国語力や文章能力が高いかというと、そうではありません。"、 とし、そして国語力低下の原因として、 "テクノロジーの発達により、欲しい情報がよりわかりやすい状態で簡易に手に入るようになったことが、原因の一つではないかと思います。" と述べています。
つまり、グーグル検索のように、ネット等で簡単に情報を得られてしまうことが、国語力の低下につながっているのではないか、という主張です。

他にも似たような主張をされている方がいました。
PHP新書「本屋を守れ」の藤原正彦さんという方です。
藤原さんは、インターネットで得られるのはせいぜい"情報"どまりで、"情報がつながる"ことで"知識"となり、"知識がつながる"ことで"教養"となる、述べています。
また、もう一つ興味深かったのは、"無限の情報はゼロと同じ"という言葉です。つまり"適正に選択されない情報はいくらあっても無価値"ということです。

ネットにあふれる情報はただそれだけでは役に立たないどころか逆に害になることがあり、正しく選択して賢く利用することで初めて価値のあるものとなる。 これは現代社会において、"なるほど"とうなづかされることも多い気がします。子供たちの問題だけでなく、我々大人も、ネットの情報をただの情報ではなく、知識や教養として生かせるよう努力したいものだと思います。
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秋山 深雪(あきやま みゆき)

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