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2021.09.08

ヤバい! その2

前回は、英語と"ヤバい"でしたが、今回は日本語です。

やはり、この"ヤバい"に問題意識を持っている人は多いようですね。 ということで、"ヤバい”に関する意識調査みたいなものがないかと探したら、ありました。
(株)小学館集英社プロダクションが2018年に行ったもので、対象は小学生の子供がいる保護者、224名です。 小学生のお子さんがいるということは、30~40代でしょうか。 性別はわかりません。 内容は下記のwebでご覧になれますので、興味のある方はご確認ください。
 
驚きも楽しさもおいしさも、すべて「やばい」でOK!? https://www.atpress.ne.jp/news/152564
 
 
さて、最初は"「やばい」という言葉で表現したことのある、状況や感情は?"という質問です。
"ヤバい"は本来、"危険や不都合な状況が予測されるさま。あぶない。"といった意味です。 それに近い意味の、"あやしい"、"びっくりしている"が上位ですが、"おもしろい"という、本来とは逆の意味でも使われていることがわかります。 ただ、この年代では自分自身が頻繁に使うことはあまりない、という印象です。
一方、"「やばい」で表すことについて、どのように思うか?"という質問には、どの状況に対しても6割以上の人が"まあいいんじゃないの"と許容しています。 自分自身で使うことはあまりないが、使うことに対してはそれほど否定的ではない、ということでしょうか。
 
 
また、"自分の子供に語彙力をつけてほしいか"、という問いには、当然のことながら8割がそう思っていると答え、"そのためには何をすればよいか"、という質問には、"本や新聞を読む"や、"辞書で調べる癖をつける"といった、まあ普通の回答が上位となっています。
で、最後に、小学館集英社プロダクションが運営している、"ドラゼミ"という通信教育サービスを受ければ、語彙力・表現力が付きますよ、という宣伝で終わっています。 なので、当AMアキヤマスクールも、語彙力・読解力には力を入れています、と宣伝をさせていただいておしまい、と思ったら、こんな記事を見つけました。
 
「ヤバい・エグい」は絶対使わない…頭のいい子の親は語彙力が違う https://president.jp/articles/-/42632?page=1
 
書いているのは、国語教室を開いている、南雲ゆりかさんという方です。
"頭のいい子の親は語彙力が違う"とは、なんとも刺激的なタイトルです。 理系人間の小うるさい突っ込みを入れさせていただくと、二つの間に相関関係はありそうだけど因果関係については明確ではないんじゃないのと思いますが、まあそれはさておき、私としてはここに書かれていることには大いに同感するので、是非内容をお読みください。
簡単に言うと、"「語彙力」をつけるには親の声かけが重要"で、"「ヤバい」「エグい」は絶対使わないのが頭のいい子の家の掟"なんだそうです。 学校や塾などより家庭が一番大事。 自分は語彙力はないけど子供には語彙力をつけさせたいというのは、ちょっと虫のいい話なのかもしれませんね。 いくつになっても勉強はできるので、子供に語彙力をつけようと思ったら、親も一緒に勉強するというような気持になるといいのかもしれません。
 
ところで語彙力と言えば、将棋の藤井聡太君がプロになりたての頃のインタビューで、"望外の喜びです"と答えていたのを聞いて心底驚きました。 "望外の喜び"、皆さん使ったことありますか? 私はありません。 当時14歳の中学生です。 それこそ、"ヤバいっす"とか"チョーうれしいです"、せいぜい"非常にうれしく思います"ぐらいが精一杯の年頃でしょう。 将棋と語彙力の関係はわかりませんが、彼が只者ではないことだけは確かなようです。

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秋山 深雪(あきやま みゆき)

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